予防接種に来院された猫ちゃんを身体検査していたところ
皮膚に黒いツブツブが見つかりました。

よく見るとキャリーにしかれたペットシーツにも
おなじ黒いツブツブが。。。

ティシュペーパーに採ってみると

細長く少し曲がっています。
コンマ状の物もあります。

 

 

 

 

湿らせてみると赤く滲みます。

 

ニャンコちゃんお外に行きましたっけ？

「いいえ、出た事ありませんよ」

でもノミの糞が付いていますよ

「え！！」

 

「実は３週間前に子猫ちゃんを保護して
里親さんが見つかるまで２日間家にいました」

「風邪とかうつると嫌だからケージに入れて
別の部屋に置いていたんですけど」

残念だけどその子からもらっちゃったんですね。

 

ノミに刺されると体が痒くなります。

何度も何度も刺されるとノミアレルギーになってしまいます。
そうなってしまうと、たった１匹のノミに刺されただけで
ノミアレルギー性皮膚炎になり刺された所だけでなく
首から背中全体が痒くなってしまいます。

 

またノミからサナダ虫（瓜実条虫）をもらってしまう事もあります。

 

猫ちゃんに被害があるだけでなく人も
ノミをもっている猫ちゃんに噛まれたり引掻かれたりすると
「ネコひっかき病」に罹ってしまうことがあります。

 

一旦、屋内にノミが侵入すると年間を通して繁殖します。

 

ニャンコちゃんにはノミ駆除・寄生予防とサナダ虫駆除の出来る
ブロードラインを付けました。

ブロードラインにはマダニ駆除、ネコの犬糸状虫予防
そして回虫、鉤虫駆除の効能もあります。

 

当院では全てのネコちゃんワンちゃんに年間を通してのノミダニ予防をお勧めしています。

 

獣医師　高橋