ならしの動物医療センター

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report 症例報告

誤飲。

2017.12.08

本日の症例は、誤飲です。
一瞬のスキをついて、ワンちゃんが、人が食べるガムを食べてしまい来院されました。

ここで、重要なのが最近ガムでよく含まれているキシリトールが入っているかどうかです。
じつは、人にとっては良いキシリトールでも、ワンちゃんにとっては危険なものになるのです。

万が一、キシリトールを食べてしまうと、体内のインスリンを多量に分泌させてしまうのです。
インスリンは簡単にいうと、体内の血糖値を下げる効果があります。
なので、低血糖を引き起こしてしまう恐れがあります。
低血糖を起こすと、元気がなくなり、ひどいと痙攣をおこしてしまうこともあります。

更に、多量に摂取してしまった場合、グリコーゲンというものを
多量に体内で作ってしまいます。
このグリコーゲンが多量に作られてしまうと肝臓に大きなダメージを与えてしまいます。

一度に大量に摂取しなくても、ワンちゃんが毎日毎日気付かずに、
キシリトールを少量ずつ摂取している場合でも、徐々に蓄積して、
将来的に肝臓をダメにしてしまう事も考えられます。

このように実は、人にとっては良いものでも、ワンちゃん達にとっては毒になってしまうものがあります。
これをきっかけにワンちゃん達に与えていいもの、
与えてはいけないものなど調べて頂くきっかけになれたらと思います。

ぜひ、誤飲や中毒には注意してください。