ならしの動物医療センター

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report 症例報告

落葉状天疱瘡

2017.12.08

難治性の膿皮症として転院されて来た症例です。

外的から身を守る免疫が自分の身体を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。
落葉状天疱瘡では皮膚の細胞同士を繋ぎとめている接着剤のようなものを攻撃してしまいます。
結果、バラバラになった細胞で膿胞が形成されます。



膿胞の中は棘融解細胞と好中球です。
膿胞の形成は一過性のため認められないこともあります。



膿胞が破れると痂皮(かさぶた)になります。



蜂蜜様色調の痂皮(ハニークラスト)です。
病変は顔から始まる事が多いです。




またパッドの角化亢進が認められる事もあります。



診断は病理検査によります。

治療はステロイドなどによる免疫抑制などです。