ならしの動物医療センター

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report 症例報告

椎間板ヘルニア

2020.07.02

本日の症例は、椎間板ヘルニアを発症し、両後肢の麻痺を認めたミニチュアダックスのワンちゃんです。

以前より、背部の疼痛を何度か発症していて、麻痺の症状は無かったので、ケージレストなどの内科的保存療法で治療をしていました。

しかし、今回は元気がく大人しいとの事で来院され、身体検査を実施すると、両後肢の姿勢反応の消失を認めました。

両後肢の痛覚は残っていましたが、ナックリングを認め、かろうじて自力の起立、歩行は出来ましたが、かなりのふらつきを認めました。

麻痺を認めた為、今回は当院にてCTでの脊髄造影検査を実施。検査の結果、脊髄を圧迫する重度の椎間板ヘルニアを1カ所あることがわかりました。

飼い主様とご相談の上、椎間板物質を取り除くため、片側椎弓切除術を行う事になりました。


 

 

 

 

写真にうつっているのが、脊髄を圧迫している椎間板物質になります。

この椎間板物質を取り除き、現在術後10日ほどで、若干のふらつきはありますが、自力で起立および歩行可能の状態です。

現在、リハビリを行い、日に日に改善を認めております。

獣医師 田中