ならしの動物医療センター

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report 症例報告

急性膵炎

2017.12.20

本日は、急性膵炎について報告いたします。
今回のワンちゃんは、急な食欲廃絶、腹痛を主訴に来院されました。
血液検査やレントゲン検査、腹部の超音波検査や膵臓に対する特異的な血液検査により、
急性膵炎と診断いたしました。

最近は、膵炎に関する検査の精度が高いものがいくつかでてきているおかげか、
膵炎の検査がかなり身近なものになっております。

膵炎自体は、急性膵炎、慢性膵炎があり、症状が軽度のものから重度のものまで幅広くでてきます。
病理生理については、実はあまり分かっていないのです。

急性膵炎では、いろいろな原因によって膵臓で自己消化が発生し、
その炎症が腸や肝臓など全身に広がる事により、全身に障害が起こります。
ミニチュアシュナウザーやシェルティー、ヨークシャーテリアなどは、他の犬種に比べ発症率が高いです。
高脂肪食や食べなれていない食事、肥満などは膵炎の危険因子になります。

急性膵炎の腹部のレントゲンです。
上腹部のあたり(肝臓や胃の周辺)が、いわゆる、すりガラス状にみえます。

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