ならしの動物医療センター

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report 症例報告

慢性腎臓病

2017.12.20

本日はネコちゃんの慢性腎不全についてお話します。
腎臓には体内の老廃物を外に排出し、体の水分や電解質を調節する働きがあります。
その腎臓の組織がウイルス感染や炎症など様々な要因でダメージを受けると、
残った組織がその分の腎臓機能を補おうと無理をするので、
徐々にダメージを受け腎臓の機能が低下していきます。

一度壊れた腎臓の組織は復活させることが出来ないので腎臓の機能を完全に元通りにすることは出来ず、
輸液や食事療法で病気の進行を遅らせる治療がメインになります。
水を飲む量やオシッコの回数が増えたり、食欲不振、嘔吐などの症状が見られたら
慢性腎不全の可能性がありますので早めに病院に検査にご来院下さい。

また、このような症状が見られた場合にはすでに進行していることが多いので、
健康な時から定期的な健康診断を行い早期発見してあげることをお勧めします。