ならしの動物医療センター

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report 症例報告

肛門周囲の腫瘤

2017.12.20

本日の症例報告は、以前CT撮影を行ったものに関して報告させて頂きます。
肛門の背側に腫瘤が見つかり、徐々に大きくなり、出血したりする事により、
生活に支障をきたしてきてしまいました。

針を刺して、中の細胞を取る細胞診という検査を行ったところ、
肛門嚢アポクリン腺癌の可能性が高いという事でもあったので、御相談の上、切除する事になりました。

肛門嚢アポクリン腺癌という名前からわかるように、いわゆる悪性腫瘍の一種になります。
転移の可能性もあり、経過が長いため、転移の有無を確認するため、 
CT撮影を行い、併せて腫瘤の一部の組織を切除し、病理組織検査に送りました。

まだ、細胞診を行っただけで、その腫瘤がどういったものなのかの確定診断を行う為です。

良性でも悪性でも生活に支障をきたす大きさになった為、切除は行う予定なのですが、
現在、病理組織検査の結果待ちになっております。

悪性腫瘍ではない事を願うばかりです。 

肛門腫瘍

わかりづらいかもしれませんが、緑の矢印のものが、その腫瘤になります。