ならしの動物医療センター

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report 症例報告

白内障

2017.12.20

無題

本日は白内障についてお話します。
白内障とは、水晶体という目の中にあるカメラのレンズのようなものが何らかの原因で
白く濁る状態のことを言います。

犬では他の動物と比べて白内障が発生しやすく、特にコッカーやプードル、ビーグル、
アフガンハウンド、狆などでよく見られます。

原因としては先天性のものと後天性のものがあり、後天性白内障には老齢性、糖尿病性、外傷性、
内分泌性、中毒性などが挙げられます。


水晶体白濁の進行具合で初発白内障、未熟白内障、成熟白内障に分類され、
進行すると次第に視力障害が現れてきます。また緑内障を併発することもあります。


初期のうちに白内障を発見できれば点眼薬で進行を遅らせることができますので、
散歩中に木にぶつかったり、ボールやおもちゃに気づかない、階段で躓く、寝てる時間が増えた、
急に噛みつくことが多くなった等少しでも異変を感じたら目の検査をされるのをお勧めします。