レッグペルテス病
2017.12.20
本日の症例報告は、レッグペルテス病が疑われる1例です。 8ヶ月齢のトイプードルのワンちゃんです。 この子は、左後肢の挙上の症状から始まり、NSAIDSの痛み止めを使用していたにも関わらず、 急激に進行し、 痛みを呈し筋肉量が落ちてきてしまいました。 この疾患は、遺伝的な疾患と考えられており、大腿骨頭への血液供給が障害された結果として 無血管性壊死や骨細胞死を発症した状態です。 骨壊死が進行して骨頭部に骨折を発症するか、 新生骨形成により関節の整合性が悪化した場合に疼痛を発現します。 経過とともに、患肢の筋肉は萎縮し、慢性的な跛行になり、跛行の程度は、軽度〜重症まで様々です。 左後肢の筋肉量がおちています。 明らかに、重度の症状だったので、今回は御相談の上、骨頭切除を行う事になりました。 切除した骨頭は、現在病理組織検査に出しており、結果待ちです。