ならしの動物医療センター

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report 症例報告

便秘

2017.12.20

便秘とは数日間排便しないもしくは排便量が少ないという状態のことを言います。

明確に何日間ウンチが溜まっていると便秘であるという定義はありませんが、
長時間ウンチが腸の中に溜まっていると異常発酵によりガスが出て腸粘膜に炎症が起こったり、
腸内細菌のバランスが乱れたりします。


便秘は大きく症候性便秘と機能性便秘に分けられます。
症候性便秘とは、腸の中に異物や腫瘍がありウンチの通過を妨げている場合や
他の臓器・構造物の異常で腸が外から圧迫され
ウンチが通過できなくなっているような場合のことを指します。


機能性便秘とは、自律神経の異常で腸の運動能力が低下したり腸の中にウンチが
溜まっていても便意を催さなくなってしまうなどの
排便機能に障害が起こっている場合のことを言います。


治療には、ウンチの通過を妨げているものを取り除くなど便秘の原因を特定しそれに合った治療を行う方法と、
対症療法として浣腸や下剤を使って便秘状態を改善し再発を防ぐ方法があります。