猫の頭頸部掻破痕
2017.12.20
本日の症例報告は、皮膚に関する病気を1例報告いたします。 本日は、皮膚科特別診察日で、第1、3金曜日に完全予約制で行っております。 なかなか治りづらい皮膚の病気や、珍しい皮膚の病気のワンちゃんネコちゃんがいらっしゃいます。 本日の症例報告は、猫の頭頸部掻破痕のネコちゃんについてです。 あまり聞きなれない名前だと思うのですが、いわゆる病名ではなくて、症状になります。 特徴としては、かなり強い痒みが出てきます。それにより、爪で引っ掻いて、 掻き壊してしまったり、出血してしまったりします。 原因は、色々あります。 1、皮膚炎(食物アレルギー、耳疥癬、非ノミアレルギー性皮膚炎) 2、感染症(角化型疥癬) 3、精神的要因 4、その他 実際に、この皮膚でどのような事が起こっているのかを、詳しく確実に確認するには、 皮膚の病理組織検査が有効になってきます。 このネコちゃんは、病理組織検査は行わず、治療から開始しております。 今の治療で、以前に比べるとかなり症状は改善してきております。 原因によってもやっかいな症状になりますので、このような症状がでてきましたら早めにご来院下さい。