異物
2017.12.20
本日の症例報告は異物です。 以前にも、この症例報告で何度か出てきていると思うのですが、今日は猫の異物に関してです。 やはり、異物を飲み込んでしまったりは比較的珍しい症例ではありません。 飼い主様の見ている前で飲み込んでしまう事もあれば、 思い当たる事がなくても検査をしてみたら実は、胃内や腸の中に異物がある事もあります。 中毒を起こしてしまうようなものから、詰まってしまう恐れのあるものなど様々です。 症状がすぐに出ることもあれば、ずっと胃の中にあって、 後々腸で詰まってしまい症状が出ることもあります。 全く症状がなく、便と一緒に出てくれることもあります。 もし、胃内に残ってしまったり、腸で詰まってしまったりしたら、 麻酔をかけて胃カメラで取り出したり、最悪の場合、開腹しなければいけないケースもやはりあります。 猫の場合、怖いのが紐のようなものを飲み込んでしまった場合です。 よくおもちゃなどについていたり、毛糸で遊んで飲み込んでしまったり、 比較的ネコちゃん達は、紐のようなものが好きでよく遊びます。 なので、その分飲み込んでしまうリスクもあります。 腸でいわゆる腸重積とよばれる状態になってしまったり、 腸閉塞を起こしてしまったりする可能性があります。 次の写真は、ネコちゃんの吐物の内容物です。 是非、気を付けて下さい。