ならしの動物医療センター

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report 症例報告

猫汎白血球減少症

2017.12.20

猫汎白血球減少症は猫パルボウイルスに猫が感染することで、
発熱や元気消失・食欲低下から始まり、腸に激しい炎症を起こすことで下痢や血便が見られ、
さらに白血球が顕著に減少する病気です。


パルボウイルスは感染した猫の排泄物とともに体外に排出され、他の猫たちに感染していきます。
しかも、このパルボウイルスは非常に強いウイルスで、
体外に排出されてからもしばらくの間感染力を保持したまま存在するので注意が必要です。


特に発症しやすいのが3~5ヶ月齢の子猫の時期で、
子猫が感染すると眼球や小脳に異常をきたすこともあります。

治療には猫自身の免疫力を保つ注射や脱水を防ぐために輸液療法等を行います。


子猫がかかる感染症の中でも致死率が高い病気なので、しっかりワクチンで予防してあげましょう。