ならしの動物医療センター

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report 症例報告

精巣腫瘍

2021.04.23

今回の症例は、以前から、片側の睾丸が大きく精巣腫瘍を疑う症例です。

精巣が腫瘍化して大きくなっている可能性が高いため、精巣および陰嚢の摘出手術をお勧めし、手術を行う事になりました。

精巣腫瘍の中には、転移をする可能性がある悪性経過をたどる腫瘍もある為、摘出を行い、病理検査に提出いたしました。

手術前の写真です。


 

 

←右の精巣が腫大してしまっております。

 

陰嚢および精巣を同時に摘出をしました。


 

 

 

 

病理検査は、左右ともに精上皮腫でした。

右の精巣が大きかったため、左の精巣は問題ないと思っておりましたが、左右ともに腫瘍化しておりました。

精上皮腫は、稀に転移する事があります。

病気の予防のためにも、早期の去勢手術はご検討ください。

獣医師 田中