ならしの動物医療センター

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report 症例報告

誤食による膵炎

2017.12.21

「人のお薬を飲んでしまったみたいです」




衣装ケースの中に仕舞ってあった薬箱をケースを開けて引きずり出し
いたずらしてしまいました。


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催吐剤を使って吐かせます。


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薬の包み紙、綿棒、包帯を止める金具などが出ました。


血液検査に大きな異常は認められませんでしたが
沈鬱気味だったのでそのまま入院して点滴を行いました。


翌日、元気、食欲ともに回復したのですが
血液検査で肝障害を示す肝酵素の上昇が認められたため
中毒の治療を継続となりました。


3日目に食欲の軽度低下が認められたため
血液検査を続けて行ったところ
膵炎を示唆するリパーゼとC反応性蛋白の上昇が認められ
膵炎の治療も始まりました。

5日目の現在、再び元気、食欲とも改善しています。

急性膵炎は重症化すると命にかかわる病気です。
モニタリングをしながら血液の数値が正常化するまで入院治療となります。

追記

2週間の入院治療で無事退院しました。