ならしの動物医療センター

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report 症例報告

無痛性/好酸球性潰瘍

2023.12.23

本日の症例報告は、好酸球性潰瘍(無痛性潰瘍)についてです。
比較的若齢のネコちゃんでよく見られますが、中高齢の猫ちゃんでも時折発症します。
この好酸球性潰瘍(同義語として無痛性潰瘍ともいわれています) の発症要因はまだ解明されておりませんが、
アレルギーや感染、遺伝、物理的刺激などの関与が示唆されています。
また、時に好酸球性の皮膚炎が下腹部や頭部に出現したり、血液検査にて好酸球増多症、好酸球性腸炎なども併発することもあり、その場合は好酸球性肉芽腫症候群として全身疾患として捉えることもあります。
治療としては、この病気の発症に関与している要因を1つ1つ除外する事から始めていきます。
感染などを除外し、治療反応に乏しい場合はアレルギーなどの関与を考慮していきます。
獣医師 古田