猫の門脈体循環シャント
2017.12.22
本日、猫の門脈体循環シャント(門脈シャント、PSS)の手術がありました。 前回同様に外科アドバイザーを執刀医に迎えての手術です。 今回ご紹介するのは手術中の門脈造影のレントゲン写真です。 無処置の画像では門脈枝はほとんど造影されていません。 こちらはシャント血管を完全に絞めた状態です。 肝臓内の門脈枝の血流量が増えた事が判ります。 但しこの時の門脈圧は25cmH2Oでした。 処置前の門脈圧は8cmH2Oでしたので圧が高くなりすぎています。 シャント血管の絞め方を少し緩め、レントゲン検査です。 この状態でも完全結紮と同様に十分な門脈血流が観察できます。 この状態での全身の血流、血圧を安定させるため 少し時間をおいて門脈圧の測定です。 17cmH2O 結紮時の許容門脈圧は 結紮前の値を10cmH2O以上超えないことですので この状態での部分結紮で閉腹します。