本日の症例は右の後ろ足を痛がり、ずっと足を挙げているわんちゃんです。
飼い主様によると、元気のいい子でだっこしている時に落ちてしまったようです。 

レントゲンを撮ると

 

足根骨という人間の足の甲にあたる部分が折れている事がわかります。 
 
治療は外科的に骨を戻して、髄内ピンと呼ばれる金属の棒を骨に入れます。 

骨が折れてしまうほど強い衝撃を受けたと思われる点と、麻酔をかけるという点で、
足の他にも内臓機能の確認のためレントゲン検査や超音波検査、血液検査を行いました。 


いずれの検査も特に問題はなかったので手術を行いました。
 



こちらが手術後のレントゲン画像です。 骨の中にピンが入っていて、折れた部分をしっかり補強してくれています。 
翌日には手術した足を地面に少しつけて歩いています、しっかり体を支えて歩いてくれるのが楽しみです。
 

飼い主様が踏んでしまったり、落としてしまって骨折して運ばれてくる子が多いです。
折れるのは一瞬でも治るまで何ヵ月もかかることがあるので、くれぐれも注意してください。