外耳炎
2017.12.22
本日の症例は外耳炎のワンちゃんです。 夏の暑い時期になると外耳炎でいらっしゃるワンちゃんが多いですが、原因は様々です。 一般的には細菌や、カビに対する炎症が原因であることが多いですが、 その他に耳の中に異物が入ったり、腫瘍ができたり、ダニなどの外部寄生虫、 アレルギーなどの全身的な疾患が原因になります。 外耳炎かどうか診断するためには、かゆがっているかどうか、耳垢があるかどうか、 耳が赤くなっていないかなどを確認します。 耳垢がある場合は顕微鏡で見て菌やダニがいないかチェックします。 今回の症例のワンちゃんも、耳垢がたくさん溜まっていて、耳も赤くなっています。 アレルギーなどが原因となっている、慢性的な外耳炎です。 治療は耳垢の除去や点耳薬、内服薬、漢方薬の投与により行います。 原因により少しずつ治療法は変わってきますが、 ダニがいれば駆虫薬を、菌がいれば抗生物質を用います。 今回の症例の子は耳洗浄を行い、耳垢の除去を行った後、点耳薬を耳の中に入れました。 このような慢性的な外耳炎では、定期的な検査と継続的な治療を行う必要があります。