糞線虫
2017.12.22
本日の症例は、軟便のワンちゃんです。 糞便検査を行ったところ、 糞線虫が認められました。 感染した犬の糞便中に未熟な幼虫が排泄され、 これが1週間で発育して感染力を持ち、主に皮膚から侵入します。 症状として、頑固な下痢や発育障害がみられます。 ヒトの皮膚から幼虫が侵入するので、感染した動物を扱う場合や消毒の際は 皮膚を露出させないように注意します。ヒトも犬と同じように下痢を起こします。 予防はケージなどを熱湯消毒・乾燥することで行います。 幼虫は乾燥に弱いので水分を良くふき取ることが大切です。 今回は駆虫薬をお出しました。今後は再度便検査を行い駆虫されているか確認をします。