リンパ腫(猫)
2023.11.24
本日の症例は、数カ月前頃からわずかな食欲低下を認め、1週間前よりほぼ食欲廃絶状態になってしまったネコちゃんです。
体重は減少し、やや元気減退も認めましたが、嘔吐や下痢などの消化器症状は認められず、身体検査で腹腔内内に腫瘤性病変を触知したため、精査を実施致しました。
腹部レントゲン検査および腹部超音波検査で、腸腫瘤を疑うような全周性の腸壁の肥厚を認め、腹腔内リンパ節の腫大も認めました。
←結腸リンパ節
←腸壁の肥厚
今回、CT検査、上部内視鏡検査、FNA検査を実施しました。
腸および腫大していた腹腔内リンパ節のFNA検査でリンパ腫と診断。
全身性抗腫瘍療法を開始致しました。
獣医師 田中