甲状腺機能低下症
2017.12.22
本日の症例は後ろ足としっぽの毛が薄くなり、皮膚が黒ずんでしまったわんちゃんです。 この尻尾はラットテールと呼ばれ、甲状腺機能低下症の特徴的な所見です。 他にはかゆみを伴わない対称性の脱毛や、元気がなくずっと寝てばかりいる、 体重が増えるなど様々な症状を引き起こします。 甲状腺機能低下症はネコちゃんよりわんちゃん、特に高齢犬に多く見られ、 体の中の甲状腺のホルモンが少なくなってしまいます。 なので、甲状腺のホルモン製剤を毎日与えて、ホルモンを補う治療を行います。 当院では甲状腺のホルモンを測定する機械がありますので、 定期検査の日に甲状腺ホルモンの数値を測定することができて、薬の効き目がその日にわかります。 現在この子は他の疾患の治療中ですが、元気はよく、経過良好です。