イヌの糖尿病
2017.12.20
本日の症例報告は、イヌの糖尿病についてです。 基本的に動物の身体の細胞は、糖分を主なエネルギーとしています。 インスリンは、グルコース(糖分)が細胞内に入り込む時の鍵として重要な働きをしています。 インスリンが不足してしまうと、細胞内に入れないグルコースが血液中に高濃度で留まってしまい、 余った グルコースが尿中に排泄されるようになります。 糖尿病は、インスリンがほぼ完全に分泌されないⅠ型糖尿病と、 インスリンの分泌が不十分なⅡ型糖尿病に大別されます。 イヌの糖尿病は、ほとんどがⅠ型糖尿病とされています。 多飲多尿多食などの典型的な症状が現れた頃には、 ほとんどのインスリンの分泌能力が無くなってしまっているので、インスリン療法が必要になります。