ならしの動物医療センター

ならしの動物医療センター

report 症例報告

ガンマガード

2017.12.22

今回はガンマガードという薬を使った治療法についてです。

ガンマガードはヒト免疫グロブリン製剤で、

人では免疫を高めることで感染症に対する治療効果を高める働きがあります。

動物では免疫介在性貧血や免疫介在性血小板減少症などの自己免疫疾患に対して使用します。
体の中で異常に作られた自身に対する異常免疫を一時的に中和することで症状を改善します。

IMG_1431

IMG_1428
点滴で6~8時間かけて入れていきます。

今回は免疫介在性血小板減少症を疑う症例に対してガンマガードを用いました。
確定診断をするまでの緊急措置として使用しました。

 

効果が持続している間に、骨髄検査や内視鏡検査を行い、確定診断ができました。
適切な治療を始めたことで、現在は血小板数も回復し、良好に維持できています。