ならしの動物医療センター

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report 症例報告

セディビューDx

2025.03.30

今回は症例ではありませんが、比較的新しい検査機器がありますので、そのご紹介をいたします。

IDEXX社製「セディビューDX」という院内尿検査装置です。

この機器は少量の尿を入れるだけで、尿定性試験(PHや尿蛋白、潜血反応など)と尿沈渣所見(細菌や結晶、円柱や細胞成分など)を全自動で検査してくれる機器です。

特に尿沈渣は従来ヒトが顕微鏡をのぞいて判断していた検査ですが、得られた画像をAIが蓄積された10億枚!のデータベースと瞬時に比較して判断してくれるというスゴイ能力を持っています。

↑細菌性膀胱炎の症例の顕微鏡画像です。丸い細胞が白血球、糸みたいなものが桿菌(大腸菌系)です。

今まではヒトが数分かけてみていた検査が全自動で2-3分で出るようになり、検査の効率化ができるようになりました!

医療の進歩もそうですが、テクノロジーの進歩もスゴイですね…。

 

獣医師 古田