ならしの動物医療センター

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report 症例報告

ダーマローラー

2022.03.11

本日の症例は、当院の皮膚科診察に来院された症例です。

3歳のポメラニアンで、2年前ごろより脱毛が出はじめて、元々のかかりつけの病院でサプリメントなどの治療を行い、

わずかに改善は認められましたが、まだ脱毛がかなり目立つため当院に来院されました。

当院での初診時にはところどころに膿皮症を疑う症状も認められた為、抗菌治療を行いわずかに改善しましたが、

体幹の脱毛に大きな変化は認められず、ホルモン疾患の可能性もあったためホルモン検査や腹部超音波検査も実施しましたが、

ホルモン疾患の可能性は除外されたため、飼い主様と御相談の上、ダーマローラーを使用しての発毛を試みることになりました。

人の医療でもありますが、細かい針が付いているローラーで体に目に見えないような傷をつけ、発毛を促す治療法になります。

少し痛みを伴う為、全身麻酔下で歯石除去などと同時に行います。

犬種や症状になどによっても発毛の個体差はありますが、今回の症例では発毛する可能性が高い為、飼い主様と御相談の上、実施しております。

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今後、発毛の状態など経過を追っていきます。

獣医師 田中