ならしの動物医療センター

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report 症例報告

チョコレート中毒

2017.12.22

本日の症例はチョコレートを食べてしまったワンちゃんです。

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ナッツ入りのチョコレートを食べてしまったということで来院されました。


ワンちゃんは、チョコレートに含まれるテオブロミンや
カフェインなどの過剰摂取で中毒を引き起こす事があります。


症状として、落ち着きがなくなったり、呼吸が荒くなったり、尿失禁、嘔吐や下痢、
高体温などがあげられます。重度の場合、硬直や痙攣発作が生じ、最悪の場合死に至る事もあります。

チョコレート中毒は有効な解毒薬が存在しないため、対症療法を行います。

ナッツも同じように中毒がありますが、中毒の原因はよくわかっていません。

症状として、運動失調や後肢の麻痺があげられます。

今回の症例は、食べて数時間しか経っていなかったため、吐かせる処置を行いました。


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すると、消化されたごはんとナッツが出てきました。 

痙攣が起きていない状態では、通常2〜4時間以内に処置できれば、
予後良好とされていますが、チョコレートの成分は3〜4日持続するため、その期間は注意が必要です。


ワンちゃんのチョコレート中毒はよく知られていますが、多くは盗み食いによる物です。

手の届く場所に置かないことを飼い主さんに徹底して頂ければ十分予防できるはずです。