ならしの動物医療センター

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report 症例報告

下痢といえども原因は様々

2017.12.22

下痢とは、便に含まれる水分が増え、便が軟らかく液状になる状態をいいます。
下痢の原因や下痢にともなう症状はさまざまで、食べものの消化不良やストレスなどが原因で
引き起こされる場合もあれば、寄生虫やウイルス・原虫感染による
病気によって引き起こされる場合もあります。


その他、食餌アレルギーや腫瘍、慢性腸炎、蛋白漏出成腸症など原因は多岐にわたります。
特に子犬や老犬に急性の下痢が見られる場合には要注意で、命に関わることもあります。

出血が生じれば血便になり、重症・慢性化すると貧血に続く場合もあります。
また、水様便も重度であれば脱水症状を生じ、状態が悪化します。


下痢の治療は、下痢を引き起こす原因を特定し、その原因に対する治療を行う必要があります。
そのため糞便検査や寄生虫検査は勿論、場合によりレントゲンや血液検査、超音波検査などの追加検査や、
遺伝子検査や内視鏡検査といった人と同様の検査に進む場合もあります。


下痢をした場合はまず便を持参して来院頂けますと、糞便検査も迅速に行えます。