ならしの動物医療センター

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report 症例報告

前十字靭帯断裂

2024.11.26

本日の症例は、急性に後肢の挙上の症状を呈したわんちゃんです。

身体検査で脛骨前方引き出し試験(Cranial drawer test)で陽性を示し、レントゲン検査でも脛骨の前方変異を認め、すべての検査結果を評価した結果、前十字靭帯断裂と診断し手術を行うことになりました。

前十字靭帯断裂はワンちゃんの後肢の跛行を示す比較的出会う事の多い整形外科疾患です。

前十字靭帯は、膝関節の中に存在し、膝関節は過度に伸展しないように防止するなどの働きがあります。

最近だと、ジャックラッセルテリアやヨークシャテリア、トイプードルなどのワンちゃんが発症し手術を行っております。

手術は関節外固定法であるラテラルスーチャー法を実施しました。断裂してしまった靭帯の代わりになるようなナイロン糸などの人口靭帯で新しく固定をする手術になります。

人口靭帯を入れている手術の写真です。

獣医師 田中