ならしの動物医療センター

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report 症例報告

子宮蓄膿症

2017.12.22

本日の症例は避妊していない女の子のわんちゃんです。
元気と食欲が無くなり、おしっこと水を飲む量が増え、陰部からおりものが絶えず出ていました。

血液検査では炎症の数値が高く、レントゲン検査、
超音波検査では子宮が膨らんでいる像が確認されたので、
子宮蓄膿症と診断し、子宮と卵巣を摘出する手術を行いました。


IMG_1130

こちらは手術中の子宮の写真です。子宮の中に何かが貯まって膨らんでいるように見えます。


摘出した子宮の内容物を顕微鏡で見ると細菌が大量に確認され、子宮蓄膿症と最終診断をしました。
子宮蓄膿症の治療は基本的に子宮と卵巣を摘出する外科的処置を行います。
今回の症例は手術の夜にはご飯を完食し、順調に回復しています。


子宮蓄膿症は避妊していない6歳以上の女の子で、生理の2ヶ月後に多く発生すると言われています。
生理により免疫力が下がった子宮の中に細菌が入り込むことで発症します。


人間の鼻の蓄膿症とは異なり、亡くなってしまう可能性もある怖い病気なので
避妊していない女の子を飼っている飼い主様は注意して見てあげてください。