根尖周囲膿瘍
2017.12.21
本日の症例報告は、根尖周囲膿瘍についてです。 昨日の症例報告でも、口鼻瘻管について報告がありましたが、 同じ口腔内疾患の1つになります。 口鼻瘻管は、犬歯や第3切歯の歯根に歯周病などが起こる事により、 鼻の穴とつながり、風邪のような症状がでることになりますが、 違う歯の第4前臼歯の歯根が歯周病を起こし、歯根が腐ってしまう事により、 根尖周囲膿瘍がおこります。 主に、マズルが長い犬種(ミニチュアダックスフンドやシェルティーやコリーなど)で、起こります。 一見すると、眼の真下の頬の部分が腫れたように見えます。それは、歯根が炎症などを起こし、 周りの骨が融解し、膿が溜まる事により、腫れて見えます。 根本治療は、口鼻瘻管同様に、原因となる歯を抜歯し、縫合することにより治療します。