先日、細胞診にて肛門周囲腺由来の腫瘍と判定されワンちゃんの
腫瘍の病理診断結果が出ました。

結果は「肛門周囲線種ならびに過形成」でした。

「摘出状態は良好で、去勢も同時に行われていることから、
今回の摘出により予後は良好と考えられます」と診断されました。


当初、オーナー様は腫瘤の摘出のみを希望され、去勢手術には抵抗を持たれていましたが
再発予防の観点からお勧めをして去勢手術をさせていただきました。


摘出した精巣は肉眼的にも触診上も異常は認められませんでしたが
病理検査にて片側の精巣に「セルとリー細胞腫」が見つかりました。


「精巣の腫瘍は一部に限局しリンパ管や精索への浸潤は認められず
初期の段階で切除されており、今回の摘出で予後は良好と考えられます」


去勢手術を決断されたオーナー様も満足されていました。