気管支鏡検査
2022.02.02
今回の症例は、慢性的な咳の症状をみとめたシーズーです。
以前より、慢性気管支炎を認め、レントゲン検査で気管支拡張症がみつかり、治療しているわんちゃんです。
抗生剤、気管支拡張薬、鎮咳薬で治療を行っていた所、症状が悪化し、レントゲン検査をすると肺の一部が無気肺になり、
炎症や腫瘍などを疑う所見が見つかりました。
治療を変更し、徐々に経過良好でしたが、原因精査の為、気管支鏡を用いての検査を実施しました。
これが、気管支鏡をもちいて検査をしている写真になります。
全身麻酔下で、気管支鏡を気管支にいれ、スコープを通して、異物や腫瘍を疑う所見がないか、
炎症、細菌感染の確認のため、気管を洗浄し、洗浄した液体を検査します。
後は、検査用のブラシを入れ、気管の内側の細胞などを採取し、検査します。
このワンちゃんは、腫瘍ではなく、炎症からの症状と診断し、治療を継続し、現在も経過良好です。
獣医師 田中