ならしの動物医療センター

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report 症例報告

溶血性貧血

2017.12.20

本日は溶血性貧血ついてご説明します。

貧血は大きく分けると再生性と非再生性に分類できます。
前者はさらに失血性と溶血性に分類することができます。本日はその中の溶血性貧血についてお話します。

溶血性貧血は赤血球の破壊もしくは寿命の短縮による赤血球の減少のことで、
遺伝性や感染性、免疫介在性、酸化障害、微小血管障害、低リン酸血症などが原因となります。

症状は元気食欲の低下や可視粘膜蒼白、頻脈、呼吸速迫、黄疸、発熱、肝脾腫、血色素尿などが挙げられ、
治療は原因によって異なります。

最近、私が見た症例では血尿を主訴に来られた患者さんが調べていくうちに
この病気だったことが判りましたので、血尿だから泌尿器系の問題だろうと
決めつけていると実は違う可能性もありますのでご注意ください。

                   下記の左側が溶血している動物の血漿です
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