ならしの動物医療センター

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report 症例報告

犬の潜在精巣(陰睾)

2019.09.09

胎生期に、発生した精巣が、陰嚢内に降りてくる時期は、犬では生後30日以上を経てからと言われています。

片方。あるいは両方の精巣が、性成熟の時期を過ぎても陰嚢内に下降してこない場合、これを潜在精巣と言います。

生後4~5カ月を過ぎても陰嚢内に精巣が降りてこない場合、潜在精巣を疑うことができます。

潜在精巣は、精子を作る能力がないことが多く、繁殖能力がない子がほとんどです。

高齢の子では腫瘍の発生率が高くなってきます。

そのため、一般的には、潜在精巣の摘出手術が推奨されます。

生まれたばかりの子を家族に迎える際は、ぜひ注意してみてあげて下さい。

獣医師 深谷