ならしの動物医療センター

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report 症例報告

猫の尿管結石

2024.12.15

本日の症例は尿管に結石が詰まってしまい血尿の症状を呈したネコちゃんです。

腹部超音波検査を実施すると、尿管に結石が詰まっていることにより腎臓の腎盂というところに尿がたまり水腎症になってしまい、尿管も拡張しておりました。

幸い血液検査で腎臓数値の悪化は認められ無かったが、尿管に結石が不完全閉塞をしてしまっておりました。

内科治療を実施しましたが改善も認められ無かった為、CT検査で手術計画を行い、後日手術を行い尿管結石の敵手術手術を実施しました。

手術の内容は尿管を直接切開して尿管結石を摘出する方法や尿管ごと結石を摘出し切断した尿管同士を縫合する方法、切除した尿管を直接膀胱につなげる方法など色々あります。

今回は、結石が閉塞している場所や尿管が後大静脈の背側を走行する走行異常なども認められ、今回は結石ごと尿管を切除し、切除した尿管を膀胱に吻合する手術および腎瘻チューブの設置術を実施致しました。

青丸で囲ってあるところに尿管結石が認められます。

術後の経過は良好で、無事に退院しました。

獣医師 田中