ならしの動物医療センター

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report 症例報告

糞線虫

2017.12.22

本日の症例は、軟便のワンちゃんです。

糞便検査を行ったところ、


H9022208


H9022207

糞線虫が認められました。

感染した犬の糞便中に未熟な幼虫が排泄され、
これが1週間で発育して感染力を持ち、主に皮膚から侵入します。


症状として、頑固な下痢や発育障害がみられます。
ヒトの皮膚から幼虫が侵入するので、感染した動物を扱う場合や消毒の際は
皮膚を露出させないように注意します。ヒトも犬と同じように下痢を起こします。

予防はケージなどを熱湯消毒・乾燥することで行います。
幼虫は乾燥に弱いので水分を良くふき取ることが大切です。

今回は駆虫薬をお出しました。今後は再度便検査を行い駆虫されているか確認をします。