ならしの動物医療センター

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report 症例報告

経鼻カテーテル

2025.01.16

病気のコントロールに必要なものに栄養管理があげられます。

吐き気を制御出来たらとにかく口から食べて欲しいのです。

でもどうしても食べてくれない子たちにはカテーテルと流動食を使います。

今日ご紹介するのは経鼻カテーテルです。

鼻カテと略して呼ばれる事が多いです。

数日食欲がなく、またしばらく食欲の回復が見込めない場合に用います。

胃の機能があり吐き気が無い子に設置します。

ほとんどのケースで麻酔はもちろん鎮静も不要です。

鼻の穴に液体の局所麻酔薬を垂らし食道までカテーテルを進めます。

気管に入っていないか確認のためにレントゲンを撮ります。

少量の造影剤を入れてみます。

胃の中に造影剤が入ったことが分かります。

経鼻カテーテルの欠点は胃瘻チューブに比べると細い管しか入れられないことです。

しかしながら今は優れた流動食がたくさんありますので経鼻カテーテルで充分なことも多いです。

獣医師 高橋