ならしの動物医療センター

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report 症例報告

肝葉切除~肝細胞がん~

2018.07.24

本日の症例は、肝葉切除をした猫ちゃんです。

 

 

4~5日前から食欲がないという事で来院されました。

血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、超音波検査にて肝臓に腫瘤を発見しました。

血液検査では肝臓の数値がかなりの高値を示していました。

 

 

さらに追加検査で、CT検査、FNA(針吸引細胞診)を行いました。

CT検査で、肝臓に複数の腫瘤があることが確認されました。内側右葉に一番大きな腫瘤がありました。

FNAでは、肝細胞もしくは胆管上皮細胞などの増殖性病変が疑われるという結果でした。

大きな腫瘤は破裂する可能性もあるということでしたので、外科手術により、腫瘤のある肝葉を切除することになりました。

 

 

開腹し肝臓を見ると肉眼的にも複数の腫瘤を確認することが出来ました。

 

一番大きな腫瘤がある内側右葉を切除し、切除したものを病理組織学的検査に提出したところ、肝細胞がんであったことがわかりました。

 

術後、食欲は回復しました。

肝臓には腫瘍細胞がまだ抗癌剤による治療を開始しています。