肥満細胞腫
2024.07.20
本日の症例は、肛門付近の皮下に発生した肥満細胞腫の症例です。
飼い主様が、肛門付近に腫瘤を見つけ来院。
FNA検査を実施したところ、肥満細胞腫と診断。FNA検査では低悪性度肥満細胞腫と診断。
後日、術前検査も兼ねて全身精査を実施しましたが、体表腫瘤は他に認めず、体表リンパ節の腫大もなし。
血液検査、バフィーコート塗抹検査、レントゲン検査や超音波検査を実施しましたが、転移所見や特異的所見なし。
後日、切除手術を実施しました。
病理検査の結果、肥満細胞腫と診断。マージン部に腫瘍細胞も認められず摘出手術を実施。
C-KIT遺伝子変異検査も実施しておりますが、変異は認められず。
今後治療方針を相談していきます。
獣医師 田中