胃内異物
2021.10.20
本日の症例は、嘔吐を主訴にご来院されたワンちゃんです。
以前より何度か嘔吐の症状を認めておりましたが、食欲元気などの一般状態はさほど悪くならないので、
対症療法にて治療をしておりました。
しかし、頻度が多いため、精査を実施したところ、レントゲン検査で胃内に異物を疑うような所見を認めました。
いつからあり、どういうものなのかははっきりとわからず、これが嘔吐の原因になっている可能性もある為、
後日、内視鏡検査を行い、胃内の確認および摘出を行いました。
内視鏡下で、把持鉗子という掴む鉗子を入れ、無事に摘出できました。
これが、今回摘出された異物です。
おそらく最近飲みこんた物ではなく、飲み込んでからかなりの時間が経過しているものと思われます。
皆さん、気を付けましょう。
獣医師 田中