ならしの動物医療センター

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report 症例報告

胆嚢粘液嚢腫

2022.01.08

犬の胆嚢粘液嚢腫は、胆嚢内の粘液の蓄積により生じた胆嚢の拡張であり、その報告は近年、増加しつつあります。

胆嚢内に蓄積した内容物は胆嚢や、胆汁の通り道(総胆管)に、炎症や閉塞を引き起こします。

基礎疾患に、甲状腺機能低下症や、副腎皮質機能亢進症、胆嚢炎や胆管肝炎が深く関連していることが報告されていますが、

本疾患の明らかな原因は、不明なことも多いです。

診断は超音波検査と血液検査、症状で総合的に判断します。

内科的治療に反応しない場合や、胆嚢が破裂した場合は外科手術が適用になってきます。

この症例のワンちゃんは、頻回嘔吐と黄色いおしっこ(黄疸)を主訴にご来院されました。

超音波検査にて、胆嚢が破裂している所見が認められた為、緊急手術を行うことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

獣医師 古田