ならしの動物医療センター

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report 症例報告

脂肪幹細胞

2021.09.24

本日の症例は、1歳の猫ちゃんで、かかりつけ病院にて、多発性嚢胞腎と診断された症例です。

今のところ体調は問題なく、腎機能なども検査ではすべて問題ありませんでした。

かかりつけでのお話や飼い主様がご自身で調べ、脂肪幹細胞療法が適応症例なので、ご来院されております。

脂肪幹細胞療法とは、再生医療と呼ばれる治療で、他に免疫疾患や関節疾患などでも用いられることがあります。

飼い主様とご相談の上、今回は自身の脂肪を採取し、そこから幹細胞のみを培養、投与する自家移植という方法で実施致しました。

培養した幹細胞を投与し、その中で継代培養用に細胞を播種し、それを培養し増やして投与という工程を計4回繰り返し行いました。

脂肪幹細胞含めた再生医療を当院では実施しておりますので、何か気になることなどありましたら、ご連絡下さい。

 

獣医師 田中