ならしの動物医療センター

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report 症例報告

脾臓の腫瘍

2020.10.31

今回はイヌの脾臓腫瘍のお話

脾臓は免疫や血液に関係する臓器でお腹の中に胃に張り付くようにあります。

脾臓に腫瘤(コブ)が出来た時その2/3は悪性腫瘍であるとのデータがあります。

また良性の腫瘤であってもお腹の中で破れることがあり

そうなると、お腹の中に大量出血して出血性のショックを起こす可能性があります。

今回は膀胱炎症状に対する腹部超音波検査で偶発的に脾臓に異常が見つかりました。

獣医師 高橋

 

追記

病理組織検査の結果「脾臓の肉腫」(悪性腫瘍)と診断されました。

「比較的初期」に見つかり現在転移は見つかっていませんが

抗腫瘍療法を行いながら注意深く観察して行く事になりました。