脾臓摘出術
2021.04.21
今回の症例は7歳のフラットコーテッドレトリーバーです。
元気、食欲が低下しているとの主訴でご来院されました。
血液検査を行ったところCRP(炎症の値)の高値が認められました。
あわせて腹部エコー検査を実施したところ、脾臓に腫瘤が認められました。
脾臓の腫瘤は破裂・出血のリスクが高いものもあります。
今回の症例では腹部エコー検査で腫瘤内に液体の貯留が認められました。
悪性の可能性や破裂のリスクも考えられたため、手術で脾臓の摘出を行いました。
術後の経過は良好で術後10日程で退院ができました。
また摘出した脾臓の病理検査を実施したところ、脾臓の間質腫瘍(悪性腫瘍)という結果でした。
今後は転移徴候のチェック等継続的な検査と治療を行っていく予定です。
獣医師 後藤