脾臓腫瘍
2023.04.22
今回の症例は10歳の雑種犬です。
口腔内腫瘍の治療で通院していましたが、血小板の減少が認められました。血小板減少の原因検索のため腹部超音波検査を継続的に実施していたところ、血様腹水の貯留を認めました。以前の検査でも脾臓の腫瘍を疑う所見が認められていたため、脾臓腫瘍の破裂を疑い、急遽脾臓摘出術を実施しました。
これが手術時に摘出した脾臓です。この脾臓にできた腫瘍が破裂して出血していたと考えられます。
今回の症例は、病理検査の結果血管肉腫と判明しました。今後は口腔内腫瘍と血管肉腫に効果的な抗がん剤を選択して治療することが望まれます。
山崎