ならしの動物医療センター

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report 症例報告

臍ヘルニア

2023.06.23

今回の症例報告は臍ヘルニアについてです。
臍部(おへその部分)から腹腔内脂肪や腸などの臓器が腹腔外に脱出した状態を臍ヘルニアと言います。

ヘルニア孔が小さい場合には内容物は脂肪組織のみの脱出が多い為、軟らかく、痛みや熱感は伴わず、還納性(押すと戻る)です。
小腸や他の腹腔臓器がヘルニア内容物の場合、嵌頓や通過障害が起きる可能性があります。

この症例は、ヘルニア内容物は腹腔内脂肪の可能性が高く臨床症状ありませんでしたが、
最近日に日に大きくなり、御相談の上、歯石除去の麻酔の際に同時に整復手術を行うことになりました。

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他にも内股に同様のヘルニアを起こす鼠経ヘルニアという疾患もよくみられます。
獣医師 古田