ならしの動物医療センター

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report 症例報告

血小板減少症

2017.12.22

本日の症例は黒色便や、皮下の出血や紫斑が見られた症例です。

 
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 何かに当たったりしていないのに紫色のアザや赤い出血が認められました。
 
 血液検査をしてみると血小板と言われる血をかためて止血の役目をする細胞が極端に少なくなっていました。

 これは血小板減少症と呼ばれ、骨髄の病気や感染症、著しい炎症や出血、
自己免疫の異常、播種性血管内凝固症候群(DIC)などが原因で起こります。
 
 原因を特定するために内視鏡検査や骨髄穿刺などを行いました。

 検査結果からヘリコバクターというらせん型の細菌の感染が見られ、
それが原因となって血小板が減少症している可能性と、
自己免疫の失調が引き起こす免疫介在性血小板減少症が疑われました。


 免疫抑制剤を投与すると血小板の値が正常値に戻りましたので、
お返しして現在お家で治療をしてもらっています。