重症筋無力症
2017.12.21
運動神経と筋肉が接続している部分を神経筋接合部といい、 ここではアセチルコリンという情報伝達物質が神経から筋肉へ放出され筋肉が収縮します。 重症筋無力症ではこのアセチルコリンによる伝達が正常に行われず、筋肉が脱力する病気です。 原因としては、自己免疫の異常によるものが多いとされています。 症状には、筋の脱力により運動中に徐々に歩き方がぎこちなくなり体重を支えられなくなります。 また、運動に関する筋肉だけでなく衝動などの筋肉で起こる事もあります。 診断には、血液検査でアセチルコリン受容体抗体を計測したり、 コリンエステラーゼ阻害薬を投与して症状の改善があるかを調べる方法などがあります。 治療には、コリンエステラーゼ阻害薬の投与や免疫抑制薬の投与などを行います。