ならしの動物医療センター

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report 症例報告

骨髄穿刺

2021.12.06

本日の症例は、わんちゃんで血液中の血小板が減少してしまい全身精査を実施した症例です。

血小板減少症という血液疾患なのですが、原発性と二次性の血小板減少症に分けられます。

二次性の血小板減少症は、血小板が他の疾患によって二次的に血小板が破壊されてしまうことにより発症します。

今回、この症例は血液検査やレントゲン検査、腹部超音波検査や血液に寄生する病気などないか検査を実施し、

引き金になるような疾患がなかったため、骨髄の検査を実施するため、全身麻酔下で骨髄穿刺を実施致しました。

 

 

 

 

 

 

骨髄の機能は問題なく、産生されているが、破壊されてしまっている状態で、原発性血小板減少症と診断し、治療を開始しました。

主な治療は、免疫抑制治療で現在経過良好です。

獣医師 田中